10-300系の紹介

全車新型車両・10-370編成(37F)〜10-480編成(48F)

オール新車タイプの10-300系42F@東大島
中間6両が新津製の47F。2006年6月25日東大島駅にて撮影。

10-300R登場から遅れること4ヶ月、2005年5月14日に保安設備がデジタルATCへ切り替わったことを受けて、オール新車タイプが登場しました。
JR東日本の通勤型標準車両であるE231系を元に、東急車輌が製造(一部はJR東日本の新津車両製作所が製造)した新宿線初のフルモデルチェンジ車で、VVVFインバータ制御・列車情報管理装置TIMSなど、10-000系や10-300Rにない新しい基軸が盛り込まれています。
性能は10-000系や10-300Rの6M2Tに比べ1編成あたり5M3Tとなっており、より一層省エネ化が進められていますが、「10号線直通車両規格」に基づき最高運転速度は120km/h、加速度3.3km/h/s、常用最大減速度4.0km/h/s、非常減速度4.5km/h/sとなっています。

2004年11月の37Fから始まった10-300系の導入は、2006年7月15日を以て当初の計画通り計12本が出揃いました。

←本八幡新宿・橋本→
- Tc1 M1 M' M2 T M1 M' Tc2
37F 10-370 10-371 10-372 10-375 10-376 10-377 10-378 10-379
38F 10-380 10-381 10-382 10-385 10-386 10-387 10-388 10-389
39F 10-390 10-391 10-392 10-395 10-396 10-397 10-398 10-399
40F 10-400 10-401 10-402 10-405 10-406 10-407 10-408 10-409
41F 10-410 10-411 10-412 10-415 10-416 10-417 10-418 10-419
42F 10-420 10-421 10-422 10-425 10-426 10-427 10-428 10-429
43F 10-430 10-431 10-432 10-435 10-436 10-437 10-438 10-439
44F 10-440 10-441 10-442 10-445 10-446 10-447 10-448 10-449
45F 10-450 10-451 10-452 10-455 10-456 10-457 10-458 10-459
46F 10-460 10-461 10-462 10-465 10-466 10-467 10-468 10-469
47F 10-470 10-471 10-472 10-475 10-476 10-477 10-478 10-479
48F 10-480 10-481 10-482 10-485 10-486 10-487 10-488 10-489
新津製

まずは外観から。10-000系や10-300Rと比べて帯が太くなり、また青い細いラインも加えられました。
それから乗降促進のための車外スピーカーも設置されました。(左写真にマウスポインタを当てるとアップした写真に切り替わり、そのままクリックすると音声が流れます・wmaファイル形式)

なお、ドアの戸閉装置はE231系500番台(山手線用)と同じく、スクリュー軸駆動電気式となっています。

LEDは10-300Rの先頭車と同じく中央に設置され、行き先・種別が一つにまとめられています。
また、E231系と同じく速度が上がると自動的に消える仕掛けとなっています。

10-300系のLED
10-300系のシングルアーム式パンタグラフ

パンタグラフは近年の新型車両の主流である、シングルアーム式です。
個数はM1が2つ、M2が1つの計5つが搭載されています。

台車はE231系と同じくボルスタレスで、部品の共通化が図られています。
唯一違う点と言えば、軌間の違い、ぐらいでしょうか。

10-300系の台車
10-300系のVVVFインバータ装置(M1)

1C4M制御のVVVFインバータ装置です。
左写真はMM'ユニットのM1に搭載されているもので、2両分2群のインバータユニットが収められています。
メーカーは正式なアナウンスはありませんが、E231系通勤型と同じような音がするので、三菱製と思われます。
参考までに、10-300系とE231系の走行音をアップしておきますので、聞き比べてみてください。

こちらもVVVFインバータ装置ですが、これはM2に搭載されているもので1群のインバータユニットが設置されています。

10-300系のVVVFインバータ装置(M2)
10-300系の補助電源装置SIV

変わって左写真はM'に搭載されている補助電源のSIV装置です。
形状を見る限りでは10-300Rの正規編成に搭載されたものと同じようです。

冒頭でも書きましたが、10-300系にはTIMS(列車情報管理装置)が装備されています。
これにより、引通し線や車両内の配線を大幅に削減することが可能になり、軽量化やコスト低減に一役買っています。
また、放送や空調、LED表示器の自動化に加え、出庫点検の機能確認、そしてVVVFインバータやSIVの車上試験などの乗務員支援機能が多数盛り込まれています。

TIMS
10-300系の車内@10-431形
10-300系の車内LED

車内は10-300Rの先頭車と同じような雰囲気です。シートのほうも同様で優先席も同じような色で区別されています。
ただ、車内LEDについては千鳥配置だった10-300Rや10-000系7・8次車と違い、オール新車タイプは全てのドアに設置されており、登場当初から駅ナンバリングに対応しています。

車椅子スペースです。10-000系や10-300Rの先頭車にも設置されていましたが、オール新車タイプでは先頭車に加えて中間車にも設置されています。(車両番号末尾が1と8の車両)

中間車にも設置された車椅子スペース@10-391形
10-468形のメーカーステッカー

冒頭で少し触れましたが、具体的には45Fから47Fの計3編成において、中間車6両については従来の東急車輌ではなくJR東日本の新津車両製作所が手掛けています。
先頭車は従来通りなのでメーカーステッカーも東急車輌のみが表記されていますが、中間車に関しては左写真のように連名で表記されています。

最後の写真は乗務員室の様子です。一見すると10-300Rとあまり変わっていないように見受けられますが、やはりTIMSの液晶画面が埋め込まれていることが一番の相違点になるかと思います。(写真にマウスポインタを当ててみてください)

10-300系とE231系0番台の走行音音量にご注意下さい

10-300系(録音区間・東大島〜船堀/収録車両・10-387形)[22kHz64kbpsステレオMP3形式1,130KB]

10-300系(録音区間・京王永山〜京王稲田堤/収録車両・10-437形)[22kHz64kbpsステレオMP3形式3,047KB]

E231系0番台(録音区間・吉祥寺〜西荻窪)[22kHz64kbpsステレオMP3形式1,020KB]