10-300系の紹介

新宿線開業以来初のフルモデルチェンジ車となった10-300系。しかし、その実態は10-000系ほど複雑ではありませんが、VVVFインバータを積んだオール新車タイプと、中間車に在来10-000系3・5次車を改造の上組み込んだ、先頭車のみ新車のR形との2タイプが存在します。

混在編成10-300R・10-310編成〜10-360編成(31F〜36F)

混在編成の10-300R・36F@船堀
混在編成10-300Rの36F。2006年12月28日、船堀駅にて撮影。

2005年1月に登場した先頭車のみ新車の編成で、31F〜36Fまでの計6編成が存在しています。これは10-000系2次車までの18編成を置き換える際、車齢の若い末尾が7・8の車両(3・5次車)が余剰となってしまうことから、それらを改造して再利用する目的で製造されました。
中間車については、補助電源装置の設置・LED化などの改造が施されていますが、制御方式は従来の10-000系同様チョッパ制御となっています。
そういう経緯もあって、改修の「repair」、改造の「reconstruction」などの意味から、これらの編成は10-300Rと名付けられました。

←本八幡新宿・橋本→
- Tc1 M M' M M' M M' Tc2
31F 10-310 10-311 10-312 10-315 10-316 10-317 10-318 10-319
正規編成。末尾1〜8までの車両は14Fの3次車と、02F・10Fの5次車から改造の上編入。
32F 10-320 10-321 10-322 10-325 10-326 10-327 10-328 10-329
正規編成。末尾1〜8までの車両は13Fの3次車と、01F・05Fの5次車から改造の上編入。
33F 10-330 10-331 10-332 10-335 10-336 10-337 10-338 10-339
正規編成。末尾1〜8までの車両は15Fの3次車と、07F・09Fの5次車から改造の上編入。
34F 10-340 10-341 10-342 10-345 10-346 10-347 10-348 10-349
正規編成。末尾1〜8までの車両は12Fの3次車と、04F・08Fの5次車から改造の上編入。
35F 10-350 10-351 10-352 10-355 10-356 10-357 10-358 10-359
正規編成。末尾1〜8までの車両は12F・17Fの3次車と、11Fの5次車から改造の上編入。
36F 10-360 10-361 10-362 10-365 10-366 10-367 10-368 10-369
正規編成。末尾1〜8までの車両は18Fの3次車と、03F・06Fの5次車から改造の上編入。
10-300Rの35Fと33Fの並び@笹塚

笹塚駅にて。
10-300Rでは中間車に在来車10-000系を使用することから、緑のラインは高さや帯幅が10-000系に揃えられています。
またドアの戸閉装置は空気方式となっています。

写真は手前が35F、向こう側が33F。

本八幡駅にて。
10-000系では7次車以降採用されているLEDですけど、今まで行き先と種別で分かれていたのが、10-300系では「各停 笹塚」のように一つにまとめられています。

10-300R35F@本八幡
側窓と行き先&種別LED

先頭車両中央部です。側窓はE231系っぽいと言われておりますが、(管理人はE231系が嫌いという意味ではありませんので、念のため・滝汗)UVカット仕様になっているせいか、外から見ると10-000系に比べて若干暗くなっています。
それから、10-000系では試作車を除いては全て車端部にあった種別・行き先表示器が、ご覧のように中央部に位置し、前面と同じく一つにまとめられています。

こちらは先頭車と改造中間車の連結部分です。
10-000系8次車みたいにコルゲート無し、というのが一番違和感少ないと思うのですが、それでも帯色が先頭車に合わせて明るい緑に変更されたせいか、暫定編成と比べると随分その差は小さくなりました。
また暫定編成だった頃と比べて、外ホロの高さは全て統一されています。

10-310形と10-311形の連結部分
10-311形の行き先・種別LED

10-311形のLEDです。従来の10-000系ではこの位置に方向幕が設置されていたのですが、ご覧のように大型化された上で、行き先・種別が一つにまとめられたものになりました。

で、種別幕のほうはどうなったのかというと…

右写真は10-311形と10-312形の連結部分ですが、見てわかるように種別幕は蓋がされています。

10-311形と10-312形の連結部分
改造中間車に設置された車外スピーカー

後述するオール新車タイプで設置されている車外スピーカーですが、こちらも先頭車・改造中間車共に取り付けられています。

右写真は改造中間車の足回りです。
チョッパ装置やモーターなどの基本的な部分は変わっていませんが、従来の10-000系試作車〜2次車に組み込まれていた3・5次車は、補助電源装置が搭載されていませんでしたので、末尾が2と6の車両に新しく補助電源装置のSIVが取り付けられました。

10-312形に新しく取り付けられた補助電源装置SIV@東大島
先頭車の車内の様子
改造中間車10-311形の車内

こちらは車両内部の様子です。内装に関して先頭車(写真上)は7次車以降同様白系で、とても明るく感じます。
そして、吊革の数が大幅に増えており、乗務員室背後にも設置されたり多少背が低い人でも掴めるような高さになっているものもあるなど、座れない人に対するサービスが改善されていました。
なお、吊革に関しては改造中間車も先頭車に合わせる意味で、同じような構成になっています。
ただ、改造中間車の化粧板が以前のまま(写真下)なので多少違和感ありますが…

一方シートは、先頭車に関しては目の前に座った学校帰りの小学生が、座った瞬間「かた〜い」と言っていましたが、まさにそのとおりです。(笑)
ただ、薄い緑を基調に明るめの緑と青が目立つような柄のモケットには、「新宿線らしさ」を感じます。
なお、中間車のそれについては、10-000系の時から変わっていないようです。

こちらは最近の電車ではお馴染みとなった車内LEDで、先頭車・改造中間車共に千鳥配置となっています。
2段表示で文字が小さかった8次車に比べて、こちらは1段表示で文字が大きく、個人的にはこのほうが良いと感じた次第です。また、駅ナンバリングも対応済みです。(写真上は先頭車。写真下は中間車)
ただ、改造中間車は路線図を見る時の体勢がちょっと辛そうな気がします。(^^;)

なお、自動放送は従来の10-000系7・8次車とほぼ同じですが、正規編成では中間車のスピーカーが新しいものへ変更されたおかげで随分聞きやすくなりました。
暫定編成では音が割れ気味で聞こえづらかったですからね。

先頭車の車内LED
改造中間車10-311形の車内LED
優先席

先頭車両の優先席です。
モケットは薄い緑を基調とした普通席に比べて、ご覧のように青を基調にして明確に差別化されています。

優先席と言えば、こちらも忘れてはいけませんね。
もはや当たり前になった車椅子用スペースです。
差し当たり10-000系との違いは見受けられないように感じられるかもしれませんが、10-300系では側窓のそばに非常通報装置が設けられています。(写真上部の広告のすぐ右にあるものがそうです)

車椅子用スペース
乗務員室背後

こちらは乗務員室背後です。
手すりの位置こそ違いますが、なんか209系やE231系を連想させますね。
ちょっと面白味に欠けてしまうところではありますが…。

10-300Rの乗務員室です。
マスコンは10-000系同様T型ですが、10-300RにはTIMSが搭載されていませんので、液晶画面は1つのみとなっています。

10-310形の乗務員室

10-300Rの走行音音量にご注意下さい

正規10-300R(録音区間・東大島〜船堀/収録車両・10-311形)[22kHz64kbpsステレオMP3形式1,091KB]